飛行機・旅行で頭痛がつらいのはなぜ?|気圧変化の対処法7つ

飛行機の窓辺で休む女性・雲を飛ぶ飛行機・お茶のイラストコラージュ

飛行機や新幹線に乗ったとたん、ズキズキとした頭痛やめまいに襲われて、せっかくの旅行や出張がつらくなってしまう。そんな経験はありませんか。じつはその不調、乗り物の「気圧の変化」が関係していると考えられています。この記事では、飛行機や旅行で頭痛が起きやすくなる理由と、移動中その場でできる対処法、前日からの予防のコツまでをやさしく解説します。

ふだんから低気圧の日に体調をくずしやすい方は、気圧の落差が大きい飛行機や高速移動でも同じような不調が出やすいといわれています。「なぜ自分だけ?」と落ち込む必要はありません。仕組みを知って先回りで備えれば、移動中のつらさはぐっとやわらげられます。

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目次

飛行機・旅行で頭痛が起きるのはなぜ?気圧変化と自律神経の関係

飛行機と機内窓から見える雲・空のイラスト

飛行機や新幹線に乗ると頭痛が起きやすくなるのは、短い時間に気圧が大きく変化することが主な原因のひとつと考えられています。ふだん私たちが暮らす地上では、気圧はゆっくりとしか変わりません。ところが乗り物の移動では、この変化が一気に、しかも大きく起こります。

飛行機の機内は「山の上」に近い気圧

飛行機の客室は完全に地上と同じ気圧に保たれているわけではなく、上空では標高1,500〜2,400メートルほどの山の上に近い気圧に調整されているといわれています。離陸から水平飛行に移る数十分のあいだに気圧はぐっと下がり、着陸に向けて再び上がります。この短時間での上下動が、頭痛や耳の不快感の引き金になりやすいと考えられています。

耳の奥の「内耳」がセンサーになっている

気圧の変化を体が敏感に感じ取る場所として注目されているのが、耳の奥にある内耳です。内耳には体のバランスや気圧の変化を感じ取るセンサーの働きがあるとされ、ここが気圧の急な変化をキャッチすると、その情報が自律神経に伝わって体が反応すると考えられています。もともと内耳が敏感な人ほど、乗り物での気圧変化に強く反応しやすいといわれています。

自律神経の乱れが頭痛や不調につながる

内耳が受け取った気圧の変化の情報は、体を活動モードにする交感神経と、休息モードにする副交感神経のバランス、つまり自律神経に影響すると考えられています。このバランスが乱れると、頭の血管が広がったり縮んだりして頭痛が起きたり、めまい・だるさ・吐き気といった不調につながりやすいといわれています。旅行では移動の疲れ、睡眠不足、気温差、緊張なども重なるため、ふだんより自律神経が乱れやすい状況がそろってしまうのです。

気圧の頭痛が起きやすい人・旅行前のセルフチェック

同じ飛行機に乗っても、頭痛がつらい人とまったく平気な人がいます。次のような項目に多く当てはまる方は、乗り物の気圧変化で不調が出やすいタイプかもしれません。旅行の前に、自分の傾向を知っておきましょう。

  • ふだんから雨の日や天気がくずれる前に頭痛・だるさが出やすい
  • 乗り物酔いをしやすい
  • エレベーターや高速道路のトンネル、山道で耳が詰まりやすい
  • 肩こり・首こりが慢性的にある
  • 睡眠のリズムが乱れがち、または寝不足のことが多い
  • 生理前や生理中に頭痛が強くなりやすい
  • ストレスや緊張を感じやすい
  • 冷え性で手足が冷たくなりやすい

当てはまる項目が多いほど、気圧の変化に反応しやすいと考えられます。とはいえ、これはあくまで傾向を知るための目安です。当てはまったからといって必ず不調が出るわけではなく、逆に少なくても油断は禁物です。「自分は気圧に反応しやすいかも」と意識しておくだけでも、早めの対処につながります。

旅行中・移動中に出やすい症状

気圧の変化によって旅行中に出やすい不調は、頭痛だけではありません。次のような症状が、単独で、あるいは重なって現れることがあるといわれています。

  • 頭痛…こめかみや後頭部がズキズキ・ガンガンする、締めつけられるように重い
  • 耳の不快感…耳が詰まる、こもる、ツーンと痛む、聞こえにくい
  • めまい・ふらつき…ふわふわする、立ちくらみのような感覚
  • 吐き気…胃がむかむかする、乗り物酔いのような気持ち悪さ
  • だるさ・眠気…体が重い、なんとなく元気が出ない
  • 肩こり・首のこわばり…同じ姿勢が続くことも重なって強くなる

特に飛行機では、離着陸のタイミングで耳の不快感と頭痛が同時に出やすいとされています。新幹線でもトンネルに入った瞬間に耳がツーンとする経験をした方は多いのではないでしょうか。これらはいずれも、気圧の急な変化に体が反応しているサインと考えられます。

飛行機・移動中にその場でできる対処法7つ

水分補給・深呼吸・ツボ押しなど移動中のセルフケアのイラスト

移動の途中で頭痛や耳の不快感が出てきたとき、その場でできるセルフケアを知っておくと安心です。ここでは、飛行機や新幹線の中でも実践しやすい7つの方法を紹介します。

1. つばを飲み込む・あくびをする

耳の詰まりや痛みには、つばをこくんと飲み込んだり、あくびをしたりして耳の奥と外の気圧の差を調整するのが基本です。飲み物を少しずつ飲む、ガムを噛むのも同じ効果が期待できるとされています。

2. 耳抜き(バルサルバ法)をやさしく行う

鼻をつまんで口を閉じ、ゆっくりと軽く息を送り込むようにすると、耳の奥に空気が通って詰まりがやわらぐことがあります。ただし強くやりすぎると耳を傷めることがあるため、あくまでやさしく、少しずつ行いましょう。痛みが強いときは無理をしないでください。

3. 耳を温める・耳栓を活用する

手のひらで耳をやさしく覆って温めると、こわばった感覚がゆるむことがあります。飛行機の気圧変化をゆるやかにするとされる、気圧調整機能のついた耳栓を使うのもひとつの方法です。

4. 首・肩を軽く動かしてこわばりをほぐす

座りっぱなしの姿勢は首や肩をこわばらせ、頭痛を強めやすくします。首をゆっくり回す、肩を上げ下げする、肩甲骨を寄せるなど、席に座ったままできる小さな動きで血のめぐりを促しましょう。

5. 深呼吸で自律神経を整える

ゆっくりと鼻から吸って、口から長く吐く深呼吸は、乱れがちな自律神経を落ち着ける助けになるとされています。4秒吸って、6〜8秒かけて吐くくらいのゆったりしたリズムを意識してみてください。緊張がやわらぐと、頭痛の感じ方も軽くなることがあります。

6. 温める?冷やす?頭痛のタイプで使い分ける

ズキズキと脈打つような頭痛のときは、こめかみや首の後ろを軽く冷やすと楽になることがあります。反対に、締めつけられるように重い頭痛や肩こりを伴うときは、首の後ろを温めるほうが向いているとされています。自分の頭痛のタイプに合わせて選びましょう。

7. 水分をこまめにとる

機内は乾燥しやすく、水分が不足すると頭痛が起きやすくなるといわれています。アルコールやカフェインは利尿作用があり脱水を招きやすいため、移動中は水や白湯、ノンカフェインの飲み物でこまめに水分補給をしましょう。

頭痛・耳の不快感をやわらげるツボと耳マッサージ

手や耳には、頭痛や気圧による不調をやわらげる助けになるとされるツボがあります。道具がいらず、座ったままできるので、移動中のセルフケアにぴったりです。

手にある「合谷(ごうこく)」

親指と人差し指の骨が合わさる少し手前のくぼみにあるのが合谷です。頭や首まわりの不調に用いられることが多いツボとされ、反対の手の親指で心地よい強さで5秒ほど押しては離す、をくり返します。左右どちらも行いましょう。

耳を回す「くるくる耳マッサージ」

耳を親指と人差し指で軽くつまみ、上・横・下に引っぱってから、そのままゆっくり後ろ回しにくるくると回します。耳のまわりの血のめぐりを促し、内耳の状態を落ち着ける助けになるとされています。1回30秒ほど、気づいたときに行うのがおすすめです。

手首の「内関(ないかん)」

手首のしわから指3本分ひじ側に下がった、2本の筋のあいだにあるのが内関です。吐き気や乗り物酔いのケアに用いられることが多いツボとされ、乗り物での気持ち悪さが気になるときに、反対の親指でやさしく押してみましょう。

旅行前日〜当日にできる予防・準備のコツ

スーツケース・水筒・耳栓・お茶など旅行準備グッズのイラスト

気圧の頭痛は、出発前の準備でずいぶん軽くできると考えられています。「移動日は不調が出やすい」と分かっているなら、前もって整えておきましょう。

前日はしっかり睡眠をとる

睡眠不足は自律神経を乱し、気圧の変化に反応しやすい状態をつくるといわれています。旅行前は準備で夜ふかししがちですが、前日こそ早めに休んで体を整えておくことが、当日のコンディションを大きく左右します。

移動日の朝は食事を抜かない

空腹は頭痛の引き金になりやすいとされています。移動日の朝は消化のよいものをしっかり食べ、血糖値の急な上下を避けましょう。カフェインの多いコーヒーだけで済ませるのは避けたいところです。

気圧予報を事前にチェックしておく

移動する日や旅行先の気圧の傾向を前もって知っておくと、心の準備も対策も立てやすくなります。気圧が大きく下がるタイミングが分かっていれば、その前に十分に休んだり、早めにケアを始めたりできます。気圧予報アプリを使えば、こうした「気をつけたい日」を通知で受け取れて便利です。

常備薬・ケアグッズを持っておく

ふだん使っている頭痛薬がある方は、忘れずに携帯しましょう。あわせて、気圧調整用の耳栓、温めグッズ、ノンカフェインの飲み物などをバッグに入れておくと、移動中に不調が出ても落ち着いて対処できます。ただし薬の使いすぎはかえって頭痛を招くこともあるため、使用は用法・用量を守り、心配なときは薬剤師や医師に相談してください。

ゆとりのあるスケジュールにする

詰め込みすぎた旅程は、疲れとストレスで不調を招きやすくなります。移動の前後に休む時間を入れる、初日は無理をしないなど、体をいたわるゆとりを持たせることも立派な予防策です。

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旅行中の頭痛、受診の目安は?何科に相談する?

気圧による頭痛の多くはセルフケアで様子を見られることが多いとされますが、次のような場合は自己判断せず、医療機関への相談を検討しましょう。

  • 今までに経験したことのないような激しい頭痛が突然起きた
  • 頭痛に加えて手足のしびれ、ろれつが回らない、意識がもうろうとするなどの症状がある
  • 市販薬を使っても改善せず、頭痛が長く続く・くり返す
  • 耳の痛みや聞こえにくさが移動後も治らない
  • 日常生活や仕事に支障が出るほど頭痛がつらい

気圧による頭痛やめまいの相談先としては、まず頭痛外来や脳神経内科(神経内科)が挙げられます。耳の詰まりやめまいが強い場合は耳鼻咽喉科が向いていることもあります。どこにかかればよいか迷うときは、かかりつけの内科で相談し、必要に応じて専門科を紹介してもらうとよいでしょう。旅行先で急に強い症状が出た場合は、無理をせず現地の医療機関の受診も検討してください。

よくある質問(FAQ)

Q. 飛行機と新幹線では、どちらが頭痛が出やすいですか?

気圧の変化の大きさでいえば、上空を飛ぶ飛行機のほうが落差が大きくなりやすいとされています。ただし新幹線もトンネルの出入りで短時間に気圧が変わるため、敏感な方は不調を感じることがあります。どちらが出やすいかは個人差が大きく、一概にはいえません。

Q. 頭痛薬は乗る前に飲んでおいたほうがいいですか?

ふだん使い慣れた薬があり、「移動で頭痛が出やすい」と分かっている場合に、早めに服用することで楽に過ごせる方もいます。ただし薬の予防的な使い方や使いすぎには注意が必要なため、服用のタイミングは用法・用量を守り、不安があれば薬剤師や医師に相談してから判断しましょう。

Q. 子どもも飛行機で頭痛や耳の痛みが出ますか?

子どもも気圧の変化で耳の痛みを感じやすいといわれています。離着陸時に飲み物を飲ませる、年齢に合わせて耳抜きを促すなどで和らぐことがあります。ぐったりする、痛みが強く続くといった場合は、医療機関に相談してください。

Q. 生理と旅行が重なると、頭痛がひどくなりますか?

生理前後はホルモンの変動で頭痛が出やすい時期とされ、そこに気圧の変化が重なると不調が強く感じられることがあると考えられています。旅行の予定と生理周期が重なりそうなときは、いつも以上に睡眠・水分・休息を意識して備えると安心です。

まとめ|気圧を味方につけて、旅行を楽しもう

飛行機や新幹線での頭痛は、短時間に起こる気圧の大きな変化に内耳が反応し、自律神経が乱れることが関係していると考えられています。移動中はつばを飲み込む・耳抜き・深呼吸・水分補給などでその場のケアを、出発前は睡眠・食事・気圧予報のチェック・ケアグッズの準備で先回りの対策を心がけましょう。

「自分は気圧に弱いから旅行が不安」と感じている方も、仕組みを知って備えれば、つらさはきっと軽くできます。気圧の変化を先に知って、体をいたわりながら、旅先での時間を思いきり楽しんでください。

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ここまで読んでくださったあなたへ。つらい日を減らす第一歩は、「気圧が下がる日」を先に知ることです。「気圧とわたし」なら、低気圧の予報とあなたの生理周期をかけ合わせて、気をつけたい日を事前に通知でお知らせします。気圧予報・体調記録・生理周期管理はすべて無料。次のお出かけの準備に、そっと役立ててください。

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※ ご注意
この記事は健康に関する一般的な情報をお伝えするもので、診断や治療を目的としたものではありません。症状の感じ方には個人差があります。気になる症状がある場合や、症状が続く・悪化する場合は、自己判断せず医師などの専門家にご相談ください。
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この記事を書いた人

株式会社アクセス・リンク(栃木県下野市)。アプリ「気圧とわたし」の開発者で、全日本SEO協会認定のSEOコンサルタント。自身も低気圧や天候の変化による頭痛・だるさに長く悩んできた経験から、「つらさを我慢するより、前もって備えられる毎日を」という想いでアプリと本ブログを立ち上げました。記事は厚生労働省・学会・気象庁などの公的な情報を参照して書いています。気象病・頭痛・PMSとうまく付き合うためのセルフケアの知恵を、むずかしくなく・今日から試せる形でお届けします。

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